地域コミュニティー

こんばんは。

非常に久しぶりのブログです。何より4月から条例が変わったり、6月からの新法民泊に合わせて簡易宿泊所を営む方にとって驚きの条例改正。本当に激動の2ヶ月でした。当社において条例改正に合わせるだけでは無く、よりよい管理体制を敷くために24時間365日営業のチェックインカウンターを設け準備を以前より進めておりました。

住民の方にもより親しんで頂き安心できる環境が作れるのと、お客様の利便性も考え、京都駅の真南に7月中にOPEN予定です。またお知らせ致します。

たまった思い出を久しぶりに記載しようと思います。

◆稲荷祭り

当社が拠点を置く西九条、東九条あげてのお祭りに参加・・・するはずが、従業員のお休みや、怒涛のチェックイン6件連続Day、しかも土曜日で清掃手配を僕一人、スタッフ一人という状況でゲストを連れて一緒に楽しむことは出来ませんでした。当社で働く方はお子さんづれで来て頂いている方もいるのですが浴衣を着たりして一緒に楽しめた様子。うれしいですね。

◎ちょうどゲストのお子さんと同じ年だったようで一緒に記念撮影、お仕事を早く終えて、お子さんと見に行ったのだとか。

あとは伏見稲荷御旅所から御礼のお餅、お札とタオルを頂きました。

このタオルは、私の毎日を支える銭湯で大活躍で、非常に良い、分厚いつくりをしていました。

沢山の町内からお札を頂いたので事務所はお札だらけです(笑)

◆南区の一斉清掃

南区では3か月に一度、第2日曜日に一斉清掃というものが行われています。

当社の第1号店のある南石田町にはお声もかけて頂け毎回行っております。だんだんと担当エリアも定着し私共の担当するゾーンは久世橋竹田街道付近。

中央分離帯のゴミ取り、イチョウの落ち葉取り、道の隙間にはえた雑草の刈り取りなどです。

毎回していて思うのですが、地域の方が日常から景観を保つために清掃するから京都は綺麗なだけ。誰かが勝手にしているのでは無く、自分たちの周りの住民さんがしているという認識を持つ瞬間です。周辺の管理者がわからない簡易宿泊所の経営者の方は、一度でもいいので、このような機会に参加され、地域の方との関わりを持っていただきたいですね。当然、私達が知らないうちに家の前を綺麗にしてくださっていることもあるのですから。

ビフォーは撮影する気もなかったので撮っていませんが。見た目があまりにも良かったのと、なんというか満足感がありましたのでアフターは撮影してしまいました。左に写っている方は、僕の取組みを聞いて手伝いにきてくれました。

 

◆深草川久保町 蛍放流 イケメン達のロマンに参加(笑)

私の本社がある川久保町では東高瀬川に隣接し、地域のイケメンズの皆様のロマンがつまった所でもあります。

この東高瀬川に蛍を根付かせ、飛ばすことテーマに、川のゴミの浄化、子供たちが安心して水と触れ合えるような環境(この東高瀬川は水深10センチほどもない静かな河川です)、川のほとりを基軸にした地域コミュニティーをはぐくむ活動をしています。

私の本社を設立するにあたって、民泊の会社である上、このご時世の風評もあり、かなり地域の皆様にご心配をお掛けしたのですが、暖かく迎え入れて下さり、この取組みにもよろしければ参加されませんかとお声がけを頂きました。

当の私はというと当日は蛍を放流させて頂ける役をさせて頂き、目のまえで蛍が飛び交い、葉にとまった蛍を子供たちに手渡しするなど、とても幻想的で笑顔の溢れる体験をさせて頂きました。残念ながら蛍を写真でとっても・・・わかっていましたが、見た者だけが味わえる感動(笑)となりました。

 

◆民泊反対ポスターが取れる日・・・

   

 

簡易宿泊所を開設する人間にとって、一番懸念され、恐ろしいのは反対運動です。私はオーナー様から物件を預かっているものについてオーナー様がNoと言わない限り、降りることはありません。もちろん、自分の施設においてでもです。無論、反対運動が起きてほしくないのは言うまでもありませんが。

元来、私は京都の呉服にも身を置いたこともあり、町屋が駐車場になっていく様子に寂しさを覚え、町屋が外国人の方によって民泊になっていく様や周囲への迷惑行為まき散らす様を見ているので、こんな商売良くできるなと頭をかしげておりましたし、この「民泊」という商売の性質は好きではありませんし、京都に住む方なら「近所に悪く言われたくない」から絶対にしたくないと思う方の商売です。

妻も着物に関わる立場であり、家族で出来る仕事をということで、旅館をしたいという漠然とした夢があったこと、そして、もう既に関係は無くなりましたが複数の投資家が集まる企業で新たなビジネスを実施して欲しいという要請もありこの会社を立ち上げました。

しかしながら、住民反対運動により、住民さんを重視した考え方に投資家はついて来ませんでした。誰もがそうですし、周囲は関係無く、儲けたいのです。

私の運営している施設では反対ポスターが貼られている状態から運営を引き継ぐことも少なくありません。頻繁に緊急に来てほしいという要請や、近隣からの頻繁にかかってくる苦情には、誰も対応できなくなり、運営できなくなります。私の会社くらいしか御願いすることろはありません。

それでも頑張れるのは、これまで暖かく応援して下さる地域の方や、周囲の目もありながら信じて付いてきてくれる従業員のおかげです。本当に・・・

 

この民泊をきちんと運営するということは、地域の皆さん、働く方がご自身の家庭や子供を大切にしながら一緒に働くことができます。ビジネスマナーや専門的な知識は必要無く、近隣とのお付き合いとお客様の接点をただただ大切にすることのみです。これは普通の企業では無駄な物として考えてしまいますし、このような取組みができるのも国の観光政策のおかげであるとは思いますが、これまでどの企業も目を向けることができなかった地域コミュニティービジネスができる唯一の事業であり、色々な方が働く中で捨てなければいけないもの我慢しないといけないことを、逆に大切にできる事業です。民泊はその可能性を秘めていると思うのは私だけ・・・なのでしょうかね。

あまり声を大にして言いたくは有りませんが、民泊反対運動の際には突如として来られる政治家さん、条例で未だ決まっていないことでもどんどん話され、現在の法令で決まっていないことまで住民の総意であると、要求している様子はまるでパフォーマンスにしか見えません。地域の掃除に来たり、地域の大切にしている活動には来られる様子は見たことがありません。

私には、結局的に一部の投資的要素だけを考える投資家さんと同じで、本当に地域コミュニティーを思ったり地域の方と一緒に進んで行きたいなと考えている人は見受けられないと思う今日このごろです。私達の商売は必然的に地域の世間話がありきです。ゲストがどんな滞在をしていたか、「こういう人やったで」「チェックアウト時間30分過ぎてたわ」等々、自分たちの運営で至らない部分を周辺の方と情報交換することも非常多い。そのお話しの中で「御高齢の方がどうで・・・」とか「こんなことで困ってて~」とか、「御一人で住んではって~・・・」地域のことが良くわかってきますし、出来る範囲の手伝いなら進んでやります。

説明会の時だけ我さきにやってきて民泊が地域の人にとっては非常な不安なもので、それらに対して法令はこう定められていて、今度の条例改正ではこうなる、そして事業者として撤退すべきです、事業をされるならこれをかならずすべきです!と頑なに言われても、全然ピンと来ないんですよね。

 

このブログをお読みの方は、恐らく、簡易宿泊所でもかなりコアな方かと思います。甘い言葉で告知をする代行会社さんで痛い思いをして一周回った方や、心を同じくした運営者の方だと思っています。

京都市条例はますます厳しくなりました。これからは地理的にも運営的にも住民を思いやった運営をできる会社を軸に不動産も流通し始めます。

内々で良いもの(不動産情報)を回し合って、周辺に迷惑をまき散らしてきた不動産屋主導の商流から徐々に浄化されていくのだと感じています。

今回の条例改正により、私も悔やまれますがいずれ経営を断念せざるをえない可能性の有る施設もございます。本気で頑張ってきた結果、やるせない思いもございます。

 

(最も経営に影響を与える条例要約です)

9名以下の施設においては、お客様が施設に滞在する間、常駐するか、徒歩800m以内に施設外帳場を設け24時間常駐する。

10名以上の施設においては常駐する。

 

これから、京都の簡易宿泊所は本当に地域の為になれるのか問われているのだと思います。

私の家族にもいつか胸をはって私の仕事を他の方にも言えるよう頑張りたいと思います。

 

それではまた。