施設外玄関帳場の簡易宿泊所 許可第1号 / 行政指導について
2018年10月30日
こんにちは。
JPRESERVEの宮本でございます。
施設外玄関帳場と該当する簡易宿泊所の許可がようやくおりました。
許可証を見たときに感じたことはとても感慨深いものでした。これまでオーナーに代わって民泊代行を行う中で幾度となく許可証を見てきましたが、このように、弊社の情報が入ることは経験がありませんでした。名実ともに認められたということと、この物件と運命を共にし、責任も共にするという重さも感じます。
また、この物件についてはその他にも思い入れが深いのです。北京の投資家(女子で年齢も私と同じ位の2人組)が直接中国の規制をかいくぐり、VPN経由で米国のサーバー経由で弊社に直接コンタクトをとってきたのです。それだけでは無く、コーディネートも調達も設営も家族を連れて設営をするというケチ・・いや、真面目さぶり。日本中、直接コンタクトをとって返信してくれたのが当社だけだったとのことです。それだけで選ばれたのはなんだか悔しいですが。さておき、許可を取って「許可済み物件」として転売する中国の投資家さんに比べて本当にひざを突き合わせて今後の経営を話し合えるオーナー様です。一緒に住民様への挨拶も行きました。もちろん当社のスタッフと私がついて何を言っているのかコミュニケーションを円滑に進めましたが、お土産に甘栗まで買ってきてくれて。もうちょっといいもの買って来たら?と思いましたが、近所のおばあちゃんが「お嬢ちゃんたち、これくれるの?ありがとうね。お気ばりやす」と声をかけてもらったことは、言葉が通じなくても気持ちは伝わるんだなと感じた次第です。私も彼女たちの等身大のお付き合いを住民さんとしようとする姿勢に心を打たれました。当社は彼女たちの日本国内の納税義務を背負うことを決めましたし、税務も変わって行うこと良しとして判断しました。
初めての施設外玄関帳場で稀有な出会いと信頼関係を構築できたとても嬉しい事例です。
◆初めての、行政指導を受けました
当社は完全法令対応をかかげこれまで実施してきておりましたが、当社の管理する簡易宿泊所が収容人数超過、帳場の撤去、建築基準法上利用してはいけない部分の利用、消防法令違反で保健所、建築審査課、消防署の3者より厳しく、重い指導を受けました。物件が増えるにつれ、私が直接現地に行って確認することも減少してはいますが、気づいて是正をすぐにオーナー様へ依頼すれば対処を厳しく取れていたことですが「わかっていてやっていたんでしょ?知ってたんでしょう?と言われた時。わかってやっていました。としか言えません。」
これまで、当社は最初から法令対応、対面チェックインしかしない。セルフチェックインしてくれと依頼されればお断りする。帳場を取ろうものなら付けてくれないとしませんと言う。何より住民対応をうまくこなしてくれ、説得してできるようにしてくれなんか言われようものなら他をあたってもらう。収容人数オーバーを要求されたらお断り。緊急対応などの費用をケチる投資家様とは、これまでお付き合いを重ねていくうちに分かれば、こちらから決別して参りましたし、投資家目線で得になることよりも、地域の方と一緒に施設を運営していくんだという気持ちで、それについてきてくれるオーナー様だけお付き合いをしてきました。
こんなことがあって、結局、法令を守らずに様々な仕事を受けていれば会社としてはもっと成長できたでしょうし、今頃、法令に対応する体力もついたと思います。
しかし、情けなくて恥ずかしい。
結果的に1つの法令違反で、これまで他より儲からなくても当社に任せ、住民優位の考え方に賛同頂いてるオーナー様には申し訳ない。
色々な場面でJPRESERVEが民泊運営したら他の民泊と全然違う、キャリーバックの音がいっこもせえへんねん!と色んなところで宣伝してくれたり、この施設に花かざって外個人に見てもらうねん、と当社の物件を楽しみにしてくれている近所の住民さんに申し訳ない。
結局は当社も他と一緒でした。「儲かるなら、ばれない様にすればえんちゃう。」
3年頑張ってきましたが、これからまた一からやり直しです。
法令の改正、ゴミの分別、宿泊税などによって致し方なく当社より廉価な代行事業者様へ移られる方も増えています。そんな中、許可だけとって違法な運営をするしか収益を保てなくなるケースも増えてきていると聞きます、代行を受ける前から赤字になるだろうと予想できるケースも増えています。
そこで安易にはいはいとOKを出せば簡単に儲かるビジネスです。法令対応をすればするほど先細っていきます。真面目にやればやるほどどんどん儲からない商売になっていっています。
しかし、より一層、襟を正して頑張っていこうと思います。民泊には地元と一緒に商売ができる唯一のビジネスです。若手の空洞化、働き先を提供できる商売です。今後、どうなるかわかりませんが、信じて頑張るしかありません。
信頼してついてきてくれ当社を誇りに思ってくれていたスタッフ、無理な要求にしぶしぶお応え頂いた投資家様、住民の皆様、本当に申し訳ありませんでした。
これからも頑張っていきたいと思います。よろしくお願い致します。
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