コロナ自粛期間の宿泊者受け入れ

こんにちは。JPRESERVEの宮本です。久しぶりの更新となりますが、各方面の方より「生きてますか?」「倒産していませんか??」など生存確認(笑)を頂いております。

生きております!(笑)

現在は、まさにほとんど開店休業中の状況となり、大半の従業員の皆には休業して頂いており、少ないお客様の滞在に対応している状況です。

休業補償や支援金、緊急融資などのあらゆる方策を用いて延命をしていることについては前回のブログでもお知らせいたしましたが、今回は、「今、このご時世に滞在しているお客様はどんな人なのか、周辺住民の方の心情などはどうなのか?」このへんにスポットを当てて書いてみようと思います。

 

◆現在、当社を始め、京都の民泊を利用するなんて一体どんな人なのか??

政府の自粛要請もあり、メディアの影響もあり、3月頃まで良く来ていた若者たちの来訪も全く無くなっている状況です。自粛要請も出ていましたが、「滞在される方」もいますので営業自体は法的にも続けなければならない。そんな、厳しい社会情勢や風評被害、周囲からの猛烈な白い目で滞在するのは一体どんな神経の持ち主か・・・

適切な言葉が見つかりませんが、このような中でも当社が受け入れしているのは一言で言うと、「帰国・自粛難民」の海外の方が中心となっています。

渡航規制前に入国し、母国でのコロナウィルスの影響が大きく取りざたされ、帰国を待っていた方が、現在も帰国の飛行機が無く母国へ戻れない。そのほか、お子さんの留学の為に家族で渡航され、そのまま帰国が困難になった方なども・・。他には、政府通達により帰国した日本人の方が居を構えるまでの一時的な住まいとして。

コロナ発生由来の原因である海外渡航者であることは間違いありませんが、当人の置かれる状況については私達よりも心情も重く、経済的にも苦しく、何よりも大きなストレスと健康への不安を本人たちが抱えている状況です。

彼らが望むのは、家族だけで安全に過ごせ、外部との接触もほとんどない独立した住まい、そして経済的な事情も自活自炊でカバーできる一戸建てタイプの民泊という選択肢になってくるのだろうと思います。

私がもし、日本がコロナウィルスの発生元であったとして、現在海外にいたらどうするかと想像しましたが、熾烈な白い目とメディアに負けてしまい、自活できるスペースで引きこもると思います。

 

◆知らなければ偏見も育つし、簡単に傷つけあう現状

だいたいこういう心情に周囲の住民の皆様もなってしまっているだろうし、私にもそう思うだろうなという気持ちも少なからず存在しているのもある。

4月以降、滞在をされる方が発生するたびに近隣への挨拶を行い、周囲の理解と、理解頂くためにはじめました。

(まさかこんなことをするとは夢にも思いませんでしたが、滞在開始前の近隣挨拶です)

想像していた・・・周辺の住民の皆様のご意見

・旅行者のせいで日本はこんな現状になっているのに何を考えているのか(最多)

・病院で検査を受けているのか

・若者ではないのか?

・どうして早く帰らないのか?

・経営大丈夫ですか??

などなど

やっぱり周辺の皆さんが不安を抱えていることは予想していた通り。インターホン越しにお話ししたり、距離をかなりとって行いました。メディアで言われていることがそのまま皆さんの心配事として心の中にはありました。皆さんの心配ごとを全部聞いて、こちらの事情を一件一件お伝えしていく。家から離れた所にはポスティング。

恐らくは皆さんへお話をしに行かなければ、この不安は大きくなってきっと大爆発していただろうなと実感しました。最悪のケースですとツイッターなどに書き込まれたりなどさらに一人歩きも進んでしまう可能性もあったと思います。

最も意見の多かった「旅行者のせいで日本はこんな現状になっているのに何を考えているのか」については、こちらの事情を話すことで、相手への思いやりの言葉を共感されていました。

 

◆相互の理解は代えがたいもの。

ということで、ツイッターや書き込みなどで自分が見えない状態で、簡単に相手を傷つけやすくなっている現状は大変悲しいですし、相互に言い分や背景がある。私の事業においても身近にこんな状況になってしまっている。そういうことを分かりあう為に可能な限り話し合うことは暖かな人間だからできること。

「いつも宮本さんの所は周りが心配することを先回りして知らせてくれるから私達は何も心配していません。何かもし有ったとしても、きちんと対処することはわかっているから気にしないでくださいね。」

こんな言葉も頂け、先読みされてるぅ~!!(泣)

 

これを仕事では無く、家庭で・・・世のお父様がた、難しいですよね・・・・

私はいまだ家にも帰れていませんし、事務所を離れて接触の数を増やすことは大きなリスクがあります。全ての宿泊者が無くなる状況まで事務所で寝泊まりするしかない状況です。

落ち着くまで頑張っていきたいと思います・

ところで最近の相談の状況ですが。夜逃げ同然で家財なども置きっぱなしで逃げる民泊運営会社の事後処理の相談が物件所有者などから多いです。もちろん家賃なんかも未払い。お金になる液晶テレビなどの家電はちゃっかり無くなっています。世知辛いな~

他には、以前から良いな~と思っていた賃貸物件が世に出たり、不動産会社が抱えていた良質な町屋物件などが通常の流通ルートに多数流れ始めています。アクション起こしたいですが無い袖はふれない・・・

 

というわけで、まだまだ私は元気です。

また、お楽しみ頂いている皆様へしょうもないブログをお届けします

 

それでは