民泊は大規模災害に非常に弱い

こんばんは。

JPRESERVEの宮本です。

やっと台風の事後処理も落ち着き始めました。しかし京都ではまだまだ山間部では停電、不自由な状況が続いている場所もございます。公共機関、電力会社、工務店さんなまだまだ大変な状況が続いているかと思います。額に汗をかき大変な思いをされている方がいるかぎり災害は終わっておりません。怪我の無いよう祈るばかりです。

標題にも書かせ頂きましたが、民泊が大規模災害にここまで弱いということを実感しました。当社においても甚大なダメージを負いました。

○管理施設14軒中、4件が屋根のトタンの吹き飛び、2件がTVのアンテナが隣家に刺さる。

○新幹線の中にゲストが閉じ込められ、翌朝4時まで事務所で従業員と待機。

○停電によって小さなお子様が体調を崩し、電気が生きている施設へ緊急避難。

幸い怪我人は出ませんでした。

・・・前日より当日チェックイン予定のゲストへ始発電車の京都入り、そして、電車が停まった場合は現地での宿泊地の確保の推奨。屋外の設置物を屋内に入れ、滞在中のゲストには待機を促す。そしていつでも車両で対応できるよう、車を事務所そばに待機、当日は何があるかわかりませんので、屈強なスタッフを厳選して配置(いきなりステーキを午前10時にイオンモールで500g接種させ、その後の激戦に備えさせました)。しかし、自然災害には勝てないですね。。。起こるべくして起こるものでした。

民泊が大規模災害に極端に弱いとつくづく感じました

施設が個別に離れており、緊急時の現状把握に非常に時間を要する。たとえわずか10mほどの距離でも離れていれば、ホテルなどのように館内放送や、滞在者の安全を一元管理することはできません。私は防火・防災管理責任者の資格(名ばかりですが)を持っており、有事の際にいかにパニックを起こさず指示命令をするかが最も人名を救うことに繋がることは耳にタコができるほど聞いていますが、物理的に距離も離れておりそもそも困難でした。何より、肝となる従業員が屋外に出て大変危険な状況になってしまうというリスクが生じます。(これは、相当な危険です)また、空き家を活用する上での救世主として注目された民泊ですが、要は空き家ですから、もちろん通常の一戸建てや住居よりもはるかに脆いわけです。
何より、一軒毎にトラブルや災害が発生する訳ですから、解決するのにリードタイムが非常にかかる。ホテルだとこんなことは無いですね。。。

家屋自体の安全、滞在者の健康状況、近隣住民様へのフォロー、滞在環境の補償、、、、それらに対処をする為、まさに消防活動、救急活動のように台風中は外に出っ放し、目のまえに屋根のトタンが勢いよく落ちてこようが、何しろ対応を解決に向かわさなければならないです。(トタンが目のまえにふってきたのには本当にひやりとしました。足で踏みつけて自分へのダメージをなんとか防ぎました。)

ただ、これは大変良い経験をしたと言え、今後、災害時における初動や緊急体制について確固たる体制を作っていくきっかけを与えてくれました。まずはこのような災害が見込まれた時には、出迎えられる体制が準備できないかぎり、いかなる理由があろと営業停止をしてしまうのが最もリスクが無い状況だと今は思っています。ホテルなどであれば、災害時の避難所であったり、何しろ、施設の中にいればある程度の安全は確保されます。しかし、民泊ではそうはいかないですね。迷惑行為もそうですし、これから増える自然災害にも民泊は対応していかなければならないです。

 

◆ところで、京都市の掲げる循環型社会の実現=ゴミ問題
京都市長の門川さんも対外的に公けに発信しはじめています。パリ(ゴミめっちゃおおいですし、町のいたるところに粗大ごみが多いです。京都市民新聞にも記載されていましたが、パリと京都は似ている。まさに。表の観光資源の点、裏側のゴミ問題もそっくりです。)条約の調印を来年に控え、廃プラ問題は大きな社会問題になると思います。まずは、ゴミの適正分別と減量からということで、当社は7種分別をスタートさせます。これまで2か月かけて収集業者さん、清掃部門、お客様対応スタッフと協議に協議を重ね、お客様への分別マニュアルと対面説明の手法を完成しました。

当社のスタッフでこの7種分別にチャレンジしましたが、正直な感想として、ゴミはものすごく減りました。恐らく重さは減っていないと思うのですが、容積が格段に減っています。弁当やカップラーメンの汚れた状態の廃プラを綺麗に洗って重ねて保管・廃棄することで省スペース。

そして何より、ゴミに対して、不衛生さを感じなくなったということです。苦しかったですが、頑張って皆で対応をしていきたいと思います。

いずれ、この手法は当社だけでは無く、多くの民泊運営会社さんに無償共有し、業界全体の取組みに少しでも貢献できればと思っています。

上記は、海外のお客様に教えるため、皆でやってみて、本当にできるんだろうかというトレーニングの様子です。それと驚いたことですが、中国から旅行に来る人のほとんどが、日本でのゴミの厳しい分別ルールについて、あらかじめ教育を受けてから入国しているのはご存知でしょうか?

それが、日本に来て見る光景は、良くて3種類程度か、2種類程度の分別。。。そして、「分けなくてもいいから、せめてゴミ箱に入れて下さいというような状況」。全然中国と変わらない(笑)という意見です。唯一違うのは、周辺の人達が毎朝掃除をお互いの境界を越えてやりあう風景、助け合う風景。

全然、日本のゴミのリテラシーなんて、中国と同じ、レベルの低いもんだと、中国の方は思っているようです。

(そもそも、アメリカのかたには分別そのものの概念が通じませんが)

京都市も本気です。

民泊業者の皆さん、そろそろ、法律攻略で施設運営をしたり許可取得済みの施設をご提案!という観点よりも、未来の運営の有り方をどうしていくとか、社会の貢献とか、民泊自体の業態を考えなおして京都市の一部として定着させていかないと長く無いですよこの業態。。。そんなことを考えて行く時期なんではないかな・・・と思います。

PS

(昔、少し関わったナノセルロースも表に出て行くようですね!KRPの事業成果もいよいよですね!車のシャシーかボディー整形になることを本気で楽しみにしています。京都発の素材もん。これは世界を変えてもらいたいですね★)

 

それではまた。

施設外玄関帳場の初申請

こんばんは。

JPRESERVEの宮本です。夏もあっという間に終わり、もうすぐ秋ですね。残暑も厳しい京都ですが、年に2度の大閑散期の9月がやって参ります。当社の施設も立地が悪い所は現在の稼働率が50%程度になるなど、かなり苦戦も強いられています。ホテルも山のようにOPENし、宿泊施設の枯渇が無ければこんなにも民泊は弱いのかと実感します。しかし、この状況でも稼働率が100%を維持し、単価も高い施設は、なんというかこれまで頑張ってきた伝統が染みついたゲストに愛される施設は相変わらず家族に大人気です。ありがたいお話しですね。時間をかけて丁寧に丁寧に頑張れば、旅館のように利用者が維持してくれるということは民泊でも起こるんですね。

さて、当社では、6月頃から施設外玄関帳場の条例がオーソライズされる前より、宿泊施設の中心地に5分、10分で行くことが出来る路面店としてのチェックインカウンターを設けたいと考えておりました。くしくも新条例がオーソライズされ、小規模宿泊施設外玄関帳場としての利用へシフトしました。

8月からOPENし、まだ、施設外玄関帳場として許認可も無いですが、オペレーションをじっくり煮詰めておりました。体制も慣れ、旧条例のお客様はこのように対応する、新条例はこのように対応していくなどのスキームもスタッフに定着しつつあり。まずまず準備は完了というところです。

実はもっと早くに簡易宿泊所+施設外玄関帳場の本申請を出す予定でしたが、すぐに出せる施設が地震と台風の影響で工事担当者が他の物件の緊急対応に追われ、そしてこの酷暑で体調を悪くされて、大幅な工事遅延が生じました。そのほかにも学校照会で1か月ほど必要な施設もあり、なかなか本申請まではたどり着けませんでした。

●色々ありましたが、簡易宿泊所+施設外玄関帳場当社第1号が9月10日に本申請に提出です。その後、続々と提出する予定で、今年は11月までに7施設を既に予定しています。

それにしても、史上最高の分厚さです。2センチ位はあるでしょうか。

これは当社も大変苦労しましたが、行政の方にも細かな指導を頂き、忙しい中にも関わらずありがたい話しです。

 

◆監視モニター試運転

 

夜間のテストを兼ねてスタッフとともに実験しましたが、心霊写真のような映像が撮れ、社内は大爆笑でした。

 

◆夏の京都の風物詩「地蔵盆」の思い出。

今でも町内会単位で子供たちの無病息災を願う、地蔵盆が京都では根強く行われいます。

当社の本社の近くの深草川久保町では、東高瀬川の一斉草刈りを盛大に行い、2日にかけてのお祭りの準備です。

しかし、龍谷大学の学生は30名ほど来ていましたし、京都市建設局の局員さんまで草刈りに来ていました。

特に後者はどうやって動員したんでしょうか。しかも鎌の扱いが皆さんうまい!どうして!?

当社もここの地蔵盆だけでなく、今年は西九条の池ノ内町(私の子供も外孫として参加させて頂きました)にも混ぜて頂きました。

色々と続いた町内会の行事も、今年の夜回りを除いて来年までは一旦お休み。

沢山汗をかいた夏の思い出ですね。

 

こんなに近代化した日本で、京都だって田舎ではありません。それでもこの町内会の活動が続くのは京都らしさというべきところでしょうか。

伝統文化も有名ですが、もっと凄いのが町内会です。

私は大阪の泉州出身で、だんじりも曳いていたのですが、町をあげて地域のコミュニティーや祭礼を皆で努力を惜しまず維持する姿がありました。

それでもかなり局所的です。

 

それが全域で見られるのは京都だけだと思います。

 

それではまた。

 

当社×町内会の取組みスタート その他

こんにちは。

JPRESERVEの宮本です。

今年の夏は厳しい暑さでした。それはもう会うゲストが全て口をそろえて、京都は素晴らしかったが暑いという印象が最も強い。と口をそろえて言います。色々あった夏でした。

◆当社から町内会に属する民泊への取組み。

これまで、民泊を開設する目線で色々と書かせて頂いておりましたが、本日は民泊を受け入れる町内会の悩みについて書きたいと思います。今回は西九条池ノ内町のことです。

こちらの町内には既に複数件民泊(簡易宿泊所)があり、6月15日以前は違法民泊もありました。6月15日以前は良く分からない民泊はあるけど、なんとなく迷惑がかかっていないので、ということでなんとなく町内は民泊という存在を意識しつつも共存してきました。ところが、6月15日以降、突如としてこれまで安定していた状況が一変し、町内に不法投棄された家具が目立ち始めました。そうです、違法民泊の取締を恐れ、撤退業者がなりふりかまわず屋内の家具を町内に大量に投棄し、町内の方たちがその対処に追われたのでした。それからというもの、町内の民泊に対しての意識は一変し、町内として民泊とどのように向き合うか意識の高まりが生じました。池ノ内町では既に私が淡々と運営をしている施設もあり、町内が盛り上がっている状況を見ていました。

最近では、様々なデベロッパーさんが許可を取得して売買し、その後、所有者が変わると共に許可名義を変える販売手法をとっていましたが条例変更によってそれもままならない状況となり、その相談が特に池ノ内町では多く、具体的に当社で管理運営を行う形でオーナーチェンジを行う案件の説明会を開催致しました。そのような中でこれまでの、そしてこれからの町内会の苦労がわかりました。

>>お話しは変わりますが、町内会の悩みです

 

・町内に存在する民泊に対して、共通のルールとモラルの徹底を図ることが容易では無い。

・民泊が多すぎて、対応窓口の組長さんが疲弊。

・民泊それぞれのオーナーの意識の濃淡があり、町内の要望について容易に理解いただけない。中には喧嘩ごして言われ、つらい・・

・町内全てが高齢者で、町内活動の維持、統制に限界が生じている中、どうしようもない民泊のオーナーと対峙するのはとんでも無くしんどい

・上記が1件だけならまだしも、整理する施設が5件以上などになってくると、とても精神的に重たい・・・・・

基本的には町内会はボランティアであり、便宜を得られる特典もなく、地域コミュニティーの維持を各町内会で持ち回りで行っています。そんな中、初めて当社の運営方針を皆見て頂いていて、それらの運営方針に統一頂けないかとご相談がありました。当社がやっと地域に貢献できる機会がやってきました。

当社でもこれまで町内会と連携して、地域とともに民泊が歩む方法を個別に施設単位で行っておりましたが、複数の施設を共通の運営方針で統一し双方笑顔になる形を模索したいと常々思っておりました。

池ノ内町に存在する民泊施設に対して働きかけ、話し合い、地域と共存、共栄できる民泊として、組織対組織のお付き合いに昇華させれるように地域の方と頑張ってみようと思います。当社がずっとやりたかった「町内会単位で民泊に対する共通のルールづくり」を初めて始動できる機会です。

これも迷惑をかけない為ですが、町内会との協定書では無く、運営方針を町内会宛に提出する形を取り、徐々に町内に所属している他の簡易宿泊所の経営者へまずは動いてみたいと思います。1年程度は取組んでみようと思いますが、結果はまたお知らせしたいと思います。

 

本日、池ノ内町に運営方針を提示し、活動開始です。またお知らせします。

 

◆地蔵盆

地蔵盆は子供たちと町内会に必ずあるお地蔵さんが年に一度会話する日。

それにしても、子供が一人か二人しかいない町内会で、とてつもなく盛大な会場で、キリン一番搾りが大量に設置されているのは、、、大人のお楽しみ会になっているのは。。。。

楽しければ、それはそれで、いいんでしょうね ^^) _旦

今年も、あまりお手伝い出来ませんでしたが、出来る限りお手伝いをさせていただきました。

皆様、わざわざこんな当社に御礼頂き、本当にありがとうございます。

来年も出来る限り協力していきたいと思います。

当社のゲストも混ぜて頂ける町内様もいらっしゃいまして、それはそれはゲストにとっては大変貴重な京都の思い出を持ち帰り頂けました。

本当にありがとうございます!

 

それではまた。

外帳場を開設してから数日

こんばんは。

JPRESERVEの宮本です。

 

既に施設外帳場のオペレーション習熟の為、寝泊まりを開始しておりますが。

何しろ、夜間でも一日に一回は来訪が有る状況で、落ち着いて寝れるまでは時間がかかりそうです。1日1回は必ず何か変わったことがあり、夜中の12時頃や1時頃にやはりスマートフォンを片手に困っている方が相談に来られます。もう少しでたどり着けるところまでなのですが、最後の路地が曲がれない。そんな方が道を尋ねに来られます。なかなかおもしろい出会いですし、あんなに感動した笑顔に出あえるのは励みになります。また、面白い事件があればご紹介しようと思います。

 

 

そんななか、近隣の方が激励に来て下さいまして、「事業を伸ばしてくれるから!伸びるゴムの木!」、「みんなで食べて~と炊き込みご飯」や、「お菓子」を持ってきてくださいます。

 

本当にありがとうございます。従業員みんなで美味しく頂いています。

それではまた。

南消防署の暖かな贈り物

こんばんは。

JPRESERVEの宮本です。

本日、南消防署から消防検査済証プレートの交付を受けました。このプレートは消防設備の設置は前提として必須なのですが、消火器、火器類(給湯器やコンロ)などの危険物を外国語で、お客様に直接対面して説明している施設が交付を受けることができます。この施設は、改装費の予算が無く、IHコンロに帰ることが出来ず、ガスコンロをつけておりまして、毎回チェックインの際には利用方法を必ずご案内しておりました。今回、南消防署の方に足を運んで頂きまして、私共が取り組んでいる内容を消防署として認め、証明する今回のような制度があるので是非交付を受けてみてはということで御紹介頂きました。

その後も消防署の皆様からもあたたかな応援を頂き、手続きを終えまして、本日、交付の連絡を受けてお受け取りに行ってきました。

私も嬉しいですし、消防署の方との信頼関係がお互い形になった物とでも言いましょうか、私も消防署の方もこのような物として形になることは双方にとって素晴らしい物だと感じています。消防署としては申請を出される限り、法に則って適合通知を出します。しかし、その後、運営者が二点三点し、連絡も取れず、点検も消防指導もままならない状況が増えていく民泊は防火、予防上、とても不安な状況を作り出す因子でもあります。やはり、地域のことですから、このように防火対策を徹底できているということを、事業者も行政も確認でき、周囲の人にも視認できるというのは、客観的に見てもやっぱり安心ですね。民泊で一番心配されることは常に火災ですので、なおさらいいのではないでしょうか。

3年経過すると、金プレートになるそうだとか。南区では当社が3件目だそうです。もっともっと増えて行って欲しいです!

残念なのはこちらの施設は、新条例下においては、当社の外帳場から1.2km離れており、2年以内には閉店するか、近くに施設外帳場を設けなければならない施設でございます。当社は最近無理をして施設外帳場をOPENし、そこだけで一杯一杯。。。期限までに対処できるかわかりません。。。

思い出深い、当社1号店。オープンまでにかなりの時間を住民様と協議し、キャリーバックの音を一ミリも出さない方針で、お客様の要望にもよりますが、車での完全送迎か、完全出迎えでスタッフが最寄り駅までキャリーバックを持ち上げるという運営を1年続けて参りました。今の当社があるのもこの施設のおかげといっても過言ではないほど、当社のノウハウを蓄積させてくれた施設です。毎回20センチ位の書類の束を持って100戸近い南石田町全ての住民さんへ協議の状況を何度も何度も配布した記憶がよみがえります。

他にも色んなことに住民の方と取り組んで来た思い出たっぷりの施設なので、感慨深く、プレートを取りつけておりました。

 

それではまた。

 

施設外帳場(予定施設)兼、事務室をOPEN致しました

こんばんは。

JPRESERVEの宮本です。

 

◆当社がずっとやりたかったお客様と住民様の窓口が誕生致しました。

工事会社さんのがんばりで想像以上に改装のスピードを上げて頂きまして、なんとか7月末での簡易宿泊所の施設外帳場がOPEN致しました。現在は外帳場施設付きで施設申請中の状況の為、まだ、正式に対象となる施設もなく、施設外帳場ではありませんが、こちらに事業の主を移転し、従業員共々こちらで業務を開始致しました。今は、本格的な始動を前にオペレーションを煮詰めています。旧条例、新条例での許可施設問わず、宿泊地現地へ御案内するまでは変わらず徹底して行いますので、これまでと変わりませんが、今までは京都駅で待ち合わせ宿泊地現地へ向かう方式から、こちらの施設で待ち、到着後に施設へ御案内する方式へ変わったことで従業員はかなり負担が減った様子です。

もともとこちらの施設の有る場所は、永い間、近隣の方に愛されたお豆腐屋さんで、最近お店を閉じられたばかりでした。当社の事業のことをご近所の方へご相談し、幸運なことに私共の事業にご理解を頂き使わせていただけることとなりました。周辺への御挨拶も6月の上旬には行い工事を開始し、周辺の方が待ち望んだ施設?(後で記載致します)ということで沢山の応援のお声、工事へのご協力を頂き、本当にありがとうございました。

(施設外帳場の様子です。外観などは最低限の費用しかなく、当社らしく、見栄えも最低限、実を取る改装工事です。本当はもっと良い見栄えにしたかったのですがどうかお許し下さい)

◆常駐4日目(予想していましたが、他の施設周辺の住民様からのSOSの対応が多い)

前述しました地域が待ち望んだというお声にはやはり理由があり、皆さんご承知の通り、民泊が非常に多いエリアで、簡易宿泊所の許可を得ている施設ばかりですが、いわゆる法令に則った運営がされていないため良くある「施設に入れないから近隣の住民さんを捕まえて『鍵をあけてくれ!!!』など、管理者が連絡がつかずに施設の前に立ち往生している」ことがしょっちゅう見受けられます。しかし、住民の皆さんはもう慣れてしまって諦めに似た気持ちで仕方ないから対応しているという状況です。

下記は、私がいつもお世話になっている大正湯のお母さんから助けてほしいということで駆けつけ、管理者の到着まで私の施設で待っていただいている風景です。

当日は2組のグループが大正湯の近隣施設の横に集まり、総勢12名の旅行者がスマートフォンを片手に疲れ切って立ち往生している異様な光景です。1グループは宿泊者が見せてくれた予約情報で目のまえの施設だったこともあり、大正湯のお母さんが頑張って案内。もう一つのグループを私で預かることとなりました。夜中12時の出来事です。

以前より、大正湯のお母さんからは、なかなか連絡が付かない管理会社で、案内を御願いしてもきちんと対応されない会社さんだということで少し冷や汗でしたが、何度も電話をかけ、迎えに来て頂けることになりました。こんな状況が日常です。このほかにも、近隣に住居にチェックインが出来ないから待たせてほしいと突然来訪を受けたり、管理者と連絡を取りたいのでWi-Fiを貸してほしいなど、近隣住民さんへしわ寄せが来ているエリアです。私が近隣住民の皆さんに挨拶に行った際に、これで頼れる所が出来た、相談が出来る所が出来たと殆どの方が言ってらっしゃったことが概ね理解できました(笑)

当社もそれを前提にOPENしておりましたが、早々、その洗礼を受けた次第です。予想していた通りのことが起こったので逆にビックリしています。様々な事業者がこのエリアで簡易宿泊所を営業されていますが、近隣の住民様は施設の前を掃除したり、宿泊者のサポートを本当に日常生活で行っています。京都市の観光政策、開発と古い町並やコミュニティーの維持として「民泊を受け入れ、京都の思い出を海外の方にもいい思い出として持って帰ってもらいたいし」と口をそろえて言われます。本当に大切すべき財産のような住民様ばかりです。余談ですが、「高齢者(自称)、が多いので暇つぶし、ちょっとした刺激があった方がええんや!」という方もいますが、事業者としてはそんな前向きな気持ちを毒してはいけないですよ。これが伏見区や中京区の住民の方が地域コミュニティーの健全化、子供たちへの配慮を徹底しているるエリアだったら企業生命が危ういレベルです。ホントに。

当社が選んだ居としては、申し分無く、地域の皆さんと長い月日は必要ですが、弊社が収益を上げることももちろん、若手が空洞化してしまっている町内会の維持、地蔵盆や地域が大切にしているコミュニティー活動にも具体的にアクションを惜しまず行いたいですし、民泊が解決策とまではいきませんが、日常のちょっと面白そうなこと、暇つぶしになれるように皆様との関わりを模索していきたいと思います。

しかし、投資家さんにも良心があるなら、迷惑かけ放題の企業にお願いするのはやめてもいいと思います。家族や子供に話すと恥ずかしくないのでしょうか。同年代の子供がこんなに日本の初日にがっかりし疲れ切っているのです。こんな思いをご自身が海外旅行をしたときに受けたいか?

答えは当然Noでしょう。

ジュースを沢山買い、アップルジュースが好きな様子でごくごく飲んで元気になってくれました。

よかった!

◆当社の新しいロゴです

私は以前、電気自動車のベンチャー企業でお仕事をさせて頂くことがあり、経済産業省、京都市で言うと企業立地推進課さんなど、どちらかというと引っ張りだこの窓口に席を置いていたこともありました。華やかな職場で、デザイナーさんも一流の方がいらっしゃいました。こちらのロゴはマセラッティの車体デザインをしていたデザイナーさんが作って下さったロゴです。本当に少額の予算で私の思いを聞いて手塩にかけて作ってくれたロゴです。

周囲の皆さんと握手しそれを大切にするという思いを込めたロゴです。適当につけたJPRESERVEという社名の頭文字をとってJPの文字と、日本列島を周囲と共生し、大切に抱きかかえるという意図も入っています。デザイナーさん曰く「他にも電通っぽいキャッチ―なロゴを作ってみたけど、ほっとけない、誰も注目しないけど、ほっとけないにくらしいイメージ。」確かにもっとオシャレで、ロゴだけで今の企業イメージを持ち上げてくれるロゴばかりでしたが、「どこにも無い、独特のイメージなんです」という言葉を聞いてこのロゴにしました。

何より、このロゴのイメージが見る人によって、大きくイメージが変わる=私達自身が自分たちのしていることでも見る印象が大きく変わる。誇れるかどうかは私達次第。ということで、このロゴを背負いたいと思います。今はそんなに強烈なイメージは抱けませんがなんとなく変なヤツですね。

P.S個人的には、昔あったおにぎりQのロゴに見えてしまうんです(昭和40年代、50年代生まれの方なら知っているはず!)・・・今のおにぎりは左右開きが主流ですが、おにぎりQは頭のビニールを一度引っ張るだけで海苔が全体に巻きつき、非常に理にかなったものでしたが、電気自動車と水素自動車みたいな構図で、面的な経済活動に押されて消えてしまいましたね。本当はいい製品なのに、経済力に押されて消えてしまう。洗剤のいらない洗濯機、水素自動車など、本当はいいものなのに、消えて行った(すいませんToyotaさんはこれからです!)サービスにならないように頑張ります。

それではまた。

とても嬉しい!

みなさんこんにちは。

JPRESERVEの宮本です。

 

最近は簡易宿泊所の条例も大きく変わり、大変忙しい毎日を送っています。

なので、ブログを更新したくてもする時間が無い・・・

状況だったのですが、あまりに嬉しい出来事がありましたので投稿致しました。

本日、当社管理施設のお客様からチェックアウトの様子を撮影した動画を頂きました。

当社はチェックイン時に引率して施設へ向かいますが、特に夜には近隣ではキャリーバックを持ち上げて頂いております。チェックアウトの際にも7時以前であれば、それはお客様に協力を頂いています。

(7時以前の場合は、把握した場合は必要に応じて荷物をピックアップに行っています。)

 

今日のお客様は、私達が説明しております住民様への配慮を心から尊重し、大切に感じて頂いた様子で、チェックアウトの際の様子を動画に撮影して送って頂きました。

 

お客様がキャリーバックを持ち上げて帰って頂いている様子が見て取れます。

スタッフ一同、涙してこの様子を見させて頂きました。

 

感動的な一日のスタートを本当にありがとうございました!

 

地域コミュニティー

こんばんは。

非常に久しぶりのブログです。何より4月から条例が変わったり、6月からの新法民泊に合わせて簡易宿泊所を営む方にとって驚きの条例改正。本当に激動の2ヶ月でした。当社において条例改正に合わせるだけでは無く、よりよい管理体制を敷くために24時間365日営業のチェックインカウンターを設け準備を以前より進めておりました。

住民の方にもより親しんで頂き安心できる環境が作れるのと、お客様の利便性も考え、京都駅の真南に7月中にOPEN予定です。またお知らせ致します。

たまった思い出を久しぶりに記載しようと思います。

◆稲荷祭り

当社が拠点を置く西九条、東九条あげてのお祭りに参加・・・するはずが、従業員のお休みや、怒涛のチェックイン6件連続Day、しかも土曜日で清掃手配を僕一人、スタッフ一人という状況でゲストを連れて一緒に楽しむことは出来ませんでした。当社で働く方はお子さんづれで来て頂いている方もいるのですが浴衣を着たりして一緒に楽しめた様子。うれしいですね。

◎ちょうどゲストのお子さんと同じ年だったようで一緒に記念撮影、お仕事を早く終えて、お子さんと見に行ったのだとか。

あとは伏見稲荷御旅所から御礼のお餅、お札とタオルを頂きました。

このタオルは、私の毎日を支える銭湯で大活躍で、非常に良い、分厚いつくりをしていました。

沢山の町内からお札を頂いたので事務所はお札だらけです(笑)

◆南区の一斉清掃

南区では3か月に一度、第2日曜日に一斉清掃というものが行われています。

当社の第1号店のある南石田町にはお声もかけて頂け毎回行っております。だんだんと担当エリアも定着し私共の担当するゾーンは久世橋竹田街道付近。

中央分離帯のゴミ取り、イチョウの落ち葉取り、道の隙間にはえた雑草の刈り取りなどです。

毎回していて思うのですが、地域の方が日常から景観を保つために清掃するから京都は綺麗なだけ。誰かが勝手にしているのでは無く、自分たちの周りの住民さんがしているという認識を持つ瞬間です。周辺の管理者がわからない簡易宿泊所の経営者の方は、一度でもいいので、このような機会に参加され、地域の方との関わりを持っていただきたいですね。当然、私達が知らないうちに家の前を綺麗にしてくださっていることもあるのですから。

ビフォーは撮影する気もなかったので撮っていませんが。見た目があまりにも良かったのと、なんというか満足感がありましたのでアフターは撮影してしまいました。左に写っている方は、僕の取組みを聞いて手伝いにきてくれました。

 

◆深草川久保町 蛍放流 イケメン達のロマンに参加(笑)

私の本社がある川久保町では東高瀬川に隣接し、地域のイケメンズの皆様のロマンがつまった所でもあります。

この東高瀬川に蛍を根付かせ、飛ばすことテーマに、川のゴミの浄化、子供たちが安心して水と触れ合えるような環境(この東高瀬川は水深10センチほどもない静かな河川です)、川のほとりを基軸にした地域コミュニティーをはぐくむ活動をしています。

私の本社を設立するにあたって、民泊の会社である上、このご時世の風評もあり、かなり地域の皆様にご心配をお掛けしたのですが、暖かく迎え入れて下さり、この取組みにもよろしければ参加されませんかとお声がけを頂きました。

当の私はというと当日は蛍を放流させて頂ける役をさせて頂き、目のまえで蛍が飛び交い、葉にとまった蛍を子供たちに手渡しするなど、とても幻想的で笑顔の溢れる体験をさせて頂きました。残念ながら蛍を写真でとっても・・・わかっていましたが、見た者だけが味わえる感動(笑)となりました。

 

◆民泊反対ポスターが取れる日・・・

   

 

簡易宿泊所を開設する人間にとって、一番懸念され、恐ろしいのは反対運動です。私はオーナー様から物件を預かっているものについてオーナー様がNoと言わない限り、降りることはありません。もちろん、自分の施設においてでもです。無論、反対運動が起きてほしくないのは言うまでもありませんが。

元来、私は京都の呉服にも身を置いたこともあり、町屋が駐車場になっていく様子に寂しさを覚え、町屋が外国人の方によって民泊になっていく様や周囲への迷惑行為まき散らす様を見ているので、こんな商売良くできるなと頭をかしげておりましたし、この「民泊」という商売の性質は好きではありませんし、京都に住む方なら「近所に悪く言われたくない」から絶対にしたくないと思う方の商売です。

妻も着物に関わる立場であり、家族で出来る仕事をということで、旅館をしたいという漠然とした夢があったこと、そして、もう既に関係は無くなりましたが複数の投資家が集まる企業で新たなビジネスを実施して欲しいという要請もありこの会社を立ち上げました。

しかしながら、住民反対運動により、住民さんを重視した考え方に投資家はついて来ませんでした。誰もがそうですし、周囲は関係無く、儲けたいのです。

私の運営している施設では反対ポスターが貼られている状態から運営を引き継ぐことも少なくありません。頻繁に緊急に来てほしいという要請や、近隣からの頻繁にかかってくる苦情には、誰も対応できなくなり、運営できなくなります。私の会社くらいしか御願いすることろはありません。

それでも頑張れるのは、これまで暖かく応援して下さる地域の方や、周囲の目もありながら信じて付いてきてくれる従業員のおかげです。本当に・・・

 

この民泊をきちんと運営するということは、地域の皆さん、働く方がご自身の家庭や子供を大切にしながら一緒に働くことができます。ビジネスマナーや専門的な知識は必要無く、近隣とのお付き合いとお客様の接点をただただ大切にすることのみです。これは普通の企業では無駄な物として考えてしまいますし、このような取組みができるのも国の観光政策のおかげであるとは思いますが、これまでどの企業も目を向けることができなかった地域コミュニティービジネスができる唯一の事業であり、色々な方が働く中で捨てなければいけないもの我慢しないといけないことを、逆に大切にできる事業です。民泊はその可能性を秘めていると思うのは私だけ・・・なのでしょうかね。

あまり声を大にして言いたくは有りませんが、民泊反対運動の際には突如として来られる政治家さん、条例で未だ決まっていないことでもどんどん話され、現在の法令で決まっていないことまで住民の総意であると、要求している様子はまるでパフォーマンスにしか見えません。地域の掃除に来たり、地域の大切にしている活動には来られる様子は見たことがありません。

私には、結局的に一部の投資的要素だけを考える投資家さんと同じで、本当に地域コミュニティーを思ったり地域の方と一緒に進んで行きたいなと考えている人は見受けられないと思う今日このごろです。私達の商売は必然的に地域の世間話がありきです。ゲストがどんな滞在をしていたか、「こういう人やったで」「チェックアウト時間30分過ぎてたわ」等々、自分たちの運営で至らない部分を周辺の方と情報交換することも非常多い。そのお話しの中で「御高齢の方がどうで・・・」とか「こんなことで困ってて~」とか、「御一人で住んではって~・・・」地域のことが良くわかってきますし、出来る範囲の手伝いなら進んでやります。

説明会の時だけ我さきにやってきて民泊が地域の人にとっては非常な不安なもので、それらに対して法令はこう定められていて、今度の条例改正ではこうなる、そして事業者として撤退すべきです、事業をされるならこれをかならずすべきです!と頑なに言われても、全然ピンと来ないんですよね。

 

このブログをお読みの方は、恐らく、簡易宿泊所でもかなりコアな方かと思います。甘い言葉で告知をする代行会社さんで痛い思いをして一周回った方や、心を同じくした運営者の方だと思っています。

京都市条例はますます厳しくなりました。これからは地理的にも運営的にも住民を思いやった運営をできる会社を軸に不動産も流通し始めます。

内々で良いもの(不動産情報)を回し合って、周辺に迷惑をまき散らしてきた不動産屋主導の商流から徐々に浄化されていくのだと感じています。

今回の条例改正により、私も悔やまれますがいずれ経営を断念せざるをえない可能性の有る施設もございます。本気で頑張ってきた結果、やるせない思いもございます。

 

(最も経営に影響を与える条例要約です)

9名以下の施設においては、お客様が施設に滞在する間、常駐するか、徒歩800m以内に施設外帳場を設け24時間常駐する。

10名以上の施設においては常駐する。

 

これから、京都の簡易宿泊所は本当に地域の為になれるのか問われているのだと思います。

私の家族にもいつか胸をはって私の仕事を他の方にも言えるよう頑張りたいと思います。

 

それではまた。

京都の着物体験と課題

こんにちは。

JPRESERVEの宮本です。

前回の記事の和装小物を見ていて、この記事を書こうかとふと思い書くことにしました。

最近、住民様への挨拶を行う中で、呉服や染色関係に携わる方とお話しをする機会も多いです。私も業界から離れて早くも4年ですが、大きく業界が変わりつつあるようですね。

有名なお話ですが、京都の四条烏丸界隈のビルなどはもともと着物メーカーが保有しているものが多く、京都の多くの着物メーカーが不動産で大きく収入を得、着物関係の事業を維持するという構図がほとんどです。昔から、現在伊右衛門サロンがある千總さんの手書き友禅を筆頭に型物などのメーカーがピラミッド構造になっているブランドヒエラルキーが京都にはありました。その中でも苦境にあえぐ中堅の維持に、伝統産業の維持として補助事業がガンガン打たれるというのが京都の構図です。

そのような伝統産業×観光業のマッチングを京都市は至上命題としています。誰も答えがわからぬまま、見るだけの形でしかアピールできていないのが現状です。

下記はひきぞめの板場ですが、他にもかたもん、なせんの工場見学など、これらの見学ツアーをサイトに打てば強烈な反響とともに見学ツアーはすぐに予約が埋まります。しかしながら、見学を受け入れるあまり板場が回らない。そして旅行者からは体験の要望が強く、自分もやってみたいという要望が非常に強いという課題が毎回残るのです。見学に慣れている工場さんは、見学モードにしてあげて作業効率を落とすなんてことも有り、なかなか実と益の天秤が難しいのだそうです。

伝統で着る着物として等身大の着尺でそれを体験させようとしても難しい。。。

観光客がコンパクトに持ち帰れるミニチュア着物体験ができる専用の工場を近いうちに作ってみるというのも一つの解決策かもしれません。風呂敷や、ミニチュア着物(うちかけなど)。

本格的にするとなると、染料の固定を行う蒸しなどの工程(日程がかかってしまう)で日を跨いでしまうことが難点なのかと個人的に思います。

2~3時間の体験で、持って帰れるような染色、アイテムの開発をする必要があるのでしょうし、体験がセットになった宿泊施設の考案などが良いのでしょうね(それであれば蒸している工程も2、3日に分けて体験ができる)。

東九条を芸術の街にかかげる京都市、そして東九条にはまだまだ蒸し屋さんも多く残っている。ホテルやゲストハウスが非常に出店できる最後のオアシス(不動産価格がまだ・・といっても高いですが残っている)。何の縁か、弊社が一番出店しているのも東九条・・・。

レンタル着物が良い例で、生地をポリエステルにして簡単に皆が着れる、体験できるものにハードルを下げる工夫が、より身近に京都らしさを多くの人に体験頂けることにつながったのですから、製造工程においても何かの工夫で京都を代表する観光資源で大きな消費を生み出す可能性だってあるんじゃないでしょうか。

着物業界の皆様。

当社はインバウンドでお客様を呼ぶこと、意思疎通の問題を解消できます。新しい京都の観光資源の開発に当社が尽力できることはありませんか!?お待ちしております!!

 

左下は頂き物の90年前の静御前です。こちらもご近所の方から飾ってと頂きました。

素人の私が見ても、かなりいい作りをしています。土佐犬は最近の物ですがかわいいですね。

 

 

それではまた。

宿泊税と和装品

こんにちは。

JPRESERVEの宮本です。

最近は、住民様との交渉などが立て込んでいてなかなかブログをかけませんでした。

◆宿泊税説明会に参加してきました。

これまで、旅館業法など特殊な許可申請などを専門的に扱うのでこのような大きな変化には敏感です。

今後の税金申告などの諸業務が代行関連の業務の中でも発生するだろうと思い早めに行ってきました。

月間の宿泊者と宿泊代金について1名/1日必要となるもの。

20,000円未満なら200円、それ以上なら500円~となり、我々簡易宿所を経営する立場ですと一棟貸し10,000円~40,000円で5名程度という形になるため、概ね、一泊当たり1,000円。月間30,000円の税金が必要という内容です。既に予約が決まっているお客様に対して税金導入につき価格を上げてほしいということは難しい為、当社やオーナー様で泣かないといけないもので、今後のご予約の方には別途宿泊税を請求するか価格にそれを踏まえる必要があります。全ての簡易宿所がそれに呼応してくれて税金を請求してくれれば京都市の宿泊単価は安定すると思いますが、これまでの価格を貫いて価格を維持する施設も出るでしょう。注意深く価格設定を見直していかなければいけません。

 

◆当社施設の近隣の方からの頂き物

もともと私はこう見えて京都呉服メーカーで働いたこともあります。着物だって自分で着れます。日ごろから近隣の住民様とは世間話は非常に多くしているのですが、最近までアンティーク着物の裁縫をお仕事にされていた方がお店を閉められることになりました。以前より、私の施設に飾ってみては?ということで色々と頂き物をしてきました。今回は、以前にされていたお店を他の方へ貸されることが決まったということで、思い出のつまった大切なものをお分け頂きました。次の当社施設は町屋です。そこに飾り、お見せしたいと思います。

〇まり

あまり売られてはいませんが、こちらは糸を幾重にも重ねて文様を出す非常に手間暇のかかるまりです。最近ではなかなかお目にかかりません。中には鈴が入っており、カラカラと気持ちの良い音も奏でてくれるものです。良く目を凝らしてみると人の手の仕事なので機械的な目のずらし方では無く、感覚でずらして円形に仕上げています。じっくり見ていても、職人さんの作業風景がうかがえるものです。

〇はぎれで作ったミニチュア着物

しっかりと衣桁(いこう)まで作られた飾りものです。生地は大正時代の友禅のはぎれです。当時はかたもんの発達がまだまだこれから。京都の友禅は型友禅が主流。ところどころに人為的なミスなどがあるのが味です。なかなかかわいらしい文様です。中国のお客様に喜んでいただけるカラーリングなので、こちらをいただきました。

〇タンス

昔のタンスは釘やねじは一切ありません。木の杭で何度でも修理できるようになっています。風合いも美しく、マカボニーの色です。桐で作られたものはさらにお高いですね。これは木材は不明ですが、この中に手作りの着物が入っていた思い出がにじんできます。大切な場所に配置したいと思います。

〇飾り箱と手作り人形

帳場カウンターのおもてなしに使いたいと思います。

全て大切に自分で作ったり、買い集めたもの・・・お客様にもその思いが伝わるといいなと思います。

 

大切に何十年と使えるものをいただきありがとうございます!大切に当社のゲストハウスに根付かせて使っていきたいと思います。